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畑へ行くと、水やりを終えた小狐丸が木陰で一休みしている。


【審神者】
「小狐丸」

 

【小狐丸】
「なんでしょうぬし様」


小狐丸が振り返る。


【審神者】
「ごめんね、一人で内番任せちゃって。お疲れ様」

 

【小狐丸】
「いえいえ、これもぬし様の命ですので。
 畑仕事も楽しゅうございます」


恭しく答える小狐丸。


【審神者】
「喉乾いたんじゃない?差し入れだよ。
 アイスティーしかなかったけどいいかな?」

 

【小狐丸】
「あいすてぃー…?」


不可解な面持ちで、私の手元にあるアイスティーをもう一度見る。

【小狐丸】
「………ぅ」

 

【審神者】
「おはよう」


小狐丸がゆっくりと目を開ける。


【小狐丸】
「!?」


慌てて起き上がる小狐丸。

自身の状態に驚きを隠せないのか、
普段では見ることのできない表情に変化した。

無理もないと思う。
突然謎の眠りに襲われ、起きたら身体を縛られ、
猿轡を付けられているのだから。


【審神者】
「ごめんね。
 抵抗されたら私じゃかなわないから縛らせてもらったよ」

 

【小狐丸】
「んん……っ」

流石に言葉まで封じられているのには納得が行かないようで
不服そうな表情でこちらを見てくる。

そんな小狐丸を無視して、指先で首筋をそっと撫でる。


【小狐丸】
「っ……」


小狐丸の肩が、ぴくりと小さく跳ねる。


【審神者】
「あはは、可愛い」


そのまま指先で鎖骨をなぞり、服の中に手を潜り込ませ腹筋を撫でる。

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